一昨日、急に、色川に、冬がやってきました。最低気温4℃、最高気温10℃、といったところでしょうか。おそらく全国を見渡せば、随分温暖な冬なのではないかと思います。
色川では、冬に雪が降る事はほとんどありません。1月、2月に、積もらない程度に雪がはらはらと落ちてくることが、2、3度あるかどうか。積もるほどの雪が降ったのは、移住して10年で1度だけ、それも2日で溶けてしまいました。
そんな色川ですが、初めてミミオレが冬を越えるとなると、気がかりなのは「ロバにとっての適温」です。もともと、アフリカや、アジアの砂漠地帯からやってきていることを考えると、あまりに寒い気候は苦手なのではないかと想像できます。
今回は、「Peaceful Valley donkey rescure」という団体のウェブ記事『The Complete Guide to Blanketing Donkeys: When, Why, and How to Do It Right(ロバの毛布かけ完全ガイド:いつ、なぜ、どのようにがわかる!)』を原典に、ロバが耐えられる寒さについて調べたことをまとめていきます。
Donkeys are resilient animals, adapted to arid climates and capable of withstanding harsh conditions. However, when it comes to cold, wet, or windy weather, donkeys—especially those in regions where winter brings significant challenges—may benefit from extra protection in the form of a blanket. This guide provides a comprehensive overview of blanketing donkeys, addressing when it is necessary, how to measure for the right size, how to choose the correct blanket weight, and practical tips for ensuring a proper fit.
ロバは乾燥した気候に適応し、過酷な環境に耐えることができる頑強な動物です。しかし寒冷・多湿・強風時、特に冬が厳しい地域では毛布による追加保護が有効です。本ガイドでは毛布使用の必要性、適切なサイズ測定法、毛布の厚さ選び、フィット感を確保する実践的アドバイスを網羅的に解説します。
ということで、上記ページにはより詳細に、ロバに毛布をかけるべきかどうかをガイドしてくれているので、そのあたりが気になる方はぜひ出展元ウェブページを見てみてください。
以下は、私なりの視点でメモしておきたいと思った内容です。
ロバに毛布が必要な寒さの目安:4℃以下で雨風を伴う時
ロバは圧倒的に暑さに強い動物のよう。ただし、
ロバは驚くほど適応力のある動物で、寒冷な天候でも暖かさを保つための身体的・行動的適応を備えています。これらの自然なメカニズムを理解することで、ブランケットを使用すべき時と自然の成り行きに任せるべき時を判断する助けとなります。
(同上、ドンキーレスキューウェブサイト記事より)
とのこと。寒冷な天候にも、ある程度は適応できるようです。適応するために持っている身体の仕組みと行動パターンがあり、以下のようなことが書かれていました。
- 冬毛とそれを逆立てることで空気の層をつくる
- 蓄えた体脂肪※ただし、痩せすぎのロバ、高齢のロバには備わっていない
- 食べる時に体熱をつくる※後述
- 群れであれば寄り添ったり、風を避ける場所、頭を低くするなどの行動をとる
さらに、毛布をかけるべきタイミングについて言及されている部分で、
寒冷で湿潤な天候:ロバの被毛は防水性がないため、長期間の雨風には脆弱です。気温が40°F(4°C)を下回り、雨や風が伴う場合には毛布が必要となる場合があります。(ドンキーレスキュー同上記事)
と書かれていました。
干し草などの粗飼料を消化する時、体熱が生まれる。冬は体温のために多くの干し草が必要!
飼料、特に干し草などの粗飼料を消化する過程で体熱が生み出される。ロバは通常、冬場は体温維持のためより多くの干し草を必要とする。(ドンキーレスキュー同記事)
食べる時に体熱をつくる、とのこと。冬場は青草が少なくなるけれど、体熱のためにも十分な干し草を与えないといけないのだということが認識できました。具体的にはどれくらいあげたら適切なのだろう、というのは迷うところですが、研究していきたいところ。
ロバに毛布をかけるべきタイミング=震えている時、丸まって不快そうな時
Note: If you see the following behaviour or posture, it’s time to blanket your donkey:
Hunched Posture: Donkeys that appear uncomfortable with their tails tucked and a slightly hunched up posture are probably cold and should be monitored for shivering or blanketed.
注:以下の行動や姿勢が見られたら、ロバに毛布をかける時期です:
丸まった姿勢:尾を巻き込み、やや背中を丸めて不快そうな姿勢のロバは寒さを感じている可能性が高く、震えの有無を確認するか毛布をかけるべきです。
震え:明らかに震えているロバには毛布をかけましょう。
馬とは異なり、ロバは湿潤環境への耐性は低いものの、乾燥した寒さにはより強いです。その被毛は小雨を弾くように設計されていますが、長期間の雨天では効果が低下します。こうした特性を理解することで、ロバに毛布をかけるタイミングや方法について適切な判断ができるでしょう。
ただし、毛布をかけ始めたら、基本的にかけっぱなしにすべきなので、そのタイミングはよくよく見極めた方が良いようで、それ以外の方法、敷き藁を多くすることや、干し草を多めに与えることなどをまずしっかりと行ってから毛布を検討するよう書かれていました。
毛布をかけるべき目安の気温は、➖6℃
大抵毛布の恩恵を受ける、と書かれていたのが−6℃。これはひとつの目安として、覚えていると良いかもと思いました。
結論、1〜2月の最も寒くなる頃は要観察の上毛布かけを検討
本日の気温を調べてみると、最低気温が8℃ほど。晴れているけれど、風は強風気味。ということで、ロバとしてはまだまだ適応可能な範囲にありそうです。ケロリとした顔もしていますし。ただ、干し草(うちでは稲藁ですが)は、ちょっと気を配ってしっかりと与えていこうかなと思いました。
このあたりの情報について、知っている方、間違っていることがわかった方などは、ぜひメールなどで教えていただけたらありがたいです。ではまた。
